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086:【受験生向け】弁理士試験に独学で合格した話11「短答式試験の準備段階と本番直前とでは別の過去問集を使う」

弁理士試験をどのように独学で乗り切って合格に至ったかをお伝えしています。過去記事は以下の通りですので、宜しければご覧ください。

さて、今日のお題は「短答式試験の準備段階と本番直前とでは別の過去問集を使う」です。

目次


  • 過去問集には「体系別」と「年度別」がある
  • 知識の蓄えのためには体系別過去問集
  • 本番直前には年度別過去問集
  • まとめ

過去問集には「体系別」と「年度別」がある


弁理士試験の過去問と答えは、特許庁のホームページで公開されています。

しかし、問題と正解を紐付けるための解説は公開されていません。

資格試験予備校や出版社では、過去問と解説をセットにした書籍を販売していますので、これを利用しない手はありません。

過去問集は、問題をテーマごとに整理して並べ替えた「体系別」というものと、本番で出されたそのままの順番に並べた「年度別」というものの2種類に分類ができます。

これは、どちらが良いというものではなく、どちらにも使い方があって、一見無駄なようですが、僕は両方使うことをお勧めしています。

知識の蓄えのためには体系別過去問集


前回の勉強法の記事では、「短答式試験は過去問集を読む」ということをお伝えしました。

過去問集を読みながら知識を入れ、その後同じ過去問集を使って選択肢を一つ一つ潰していくわけです。

一つ一つの選択肢を潰していく勉強をしていると、どうしても何度も同じことを聞かれている、あるいは、同じ条文を違った角度から聞かれているということに気がつくと思います。

同じようなことを何度も聞かされ続けると記憶に定着するというのは皆様経験されたことがあるかと思いますが、勉強もこれと同じで、連続して、ないしは短期間のうちに同じ条文や論点に触れることで、記憶の定着が向上します。

この効果を高めるためには、年度別の過去問集より、一つのテーマを集中的に扱うことになる体系別の過去問集の方が良いと言えます。

そこで、同じようなところを何度も問われていると、条文集の開くページも似通って来ますので、あっちこっちを参照することになる年度別過去問と比較して、理解のための作業時間を短縮することができます。

このため、知識を蓄えようという段階での勉強は、体系別の過去問集が効率的ということになります。

本番直前には年度別過去問集


願書を提出してから勉強を開始するようなスケジュールでいると、知識が蓄えられてきたと感じられて来た頃には試験の10日前とか1週間前ということもあり得るかと思います。

改めて体系別を頭から解き直す!というやり方も思いつくかもしれませんが、ここは一つ、試験本番に向けたリズムづくりをすることをお勧めしたいと思います。

どういうことかというと、短答式試験に向けてカウントダウンをするように、毎日リハーサルのように過去問を解くということです。

もう少し詳しくいきましょう。短答式試験は日曜日に開催されますね。

ですから、直前の火曜日に5年前(今で言うと2017年度)の過去問を、3時間半を計りながら、できればマークシートを用意して解きます。

同様に、次の日の水曜日は4年前(2018年度)、そして木曜日は3年前(2019年度)、金曜日は2年前(2020年度)、土曜日は1年前(2021年度)というように解いていきます。

体系別でほぼほぼ解けるようになっている状態であれば、毎日合格ラインは突破できているはずです(日によってボーダーでもそれ以下でもめげてはいけません。往生際悪く行きましょう。)。

そうするとどうでしょう。土曜日に答え合わせをし終わった頃には、明日の本番でも同じようなリズムで合格ラインを突破できるような気が・・・そんなモチベーションになっているはずです。

少なくとも僕はそんな気分になっていて、本番では非常に落ち着いて試験を乗り切ることができました。

まとめ


合格できると自分を信じて取り組むのと、どうせ落ちると思いながら取り組むのとでは、結果は雲泥の差になります。

どうせなら、自分を鼓舞できるようなやり方で、当日を迎えた方が、精神衛生上も良いのではないでしょうか。

少し精神論的な話になってしまいましたが、試験本番のリズムに体を合わせるというのは、ピーキングの技術としては大切なことではないかと思います。

ぜひこのやり方を参考にして、合格を掴み取って頂けたらと思います。


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